■ 新聞記事
日中演劇交流 話劇人社発行
日中演劇人座談会誌より抜粋
■ 翻訳 (叢 林春)
“日本の曹禺”木下順二
人民日報 1995年11月16日 星期四 第十一版

 中日友好交流の北京公演が中央戯劇学院で行われた。両国演劇人が共同して一つの舞台の制作に当たった作品は「赤い陣羽織」と「鯉女房」の二作品で、観客の好評を博した。
 「赤い陣羽織」は演劇界の巨匠で“日本の曹禺”と呼ばれる木下順二の創作で、農民の「おやじ」と美貌の「おかか」が力を合わせ、策を設けて代官の悪巧みを懲らしめる話。瀬道祝氏の演出で、我が国の著名な俳優である雷恪生氏らが出演している。

 舞踊劇の「鯉女房」は国際アンデルセン賞受賞の高名な児童文学家・松谷みよ子氏の作品で、演出は高瀬精一郎氏。
 山間の沼のほとりに住む木こりの若者が美しい鯉の精を妻に迎えた。村の三人衆は一儲けを企み、沼に毒を撒いて魚を一網打尽にしようとする。これを知った木こりの夫婦は必死になって思いとどまらせようとするが、欲に目のくらんだ村人は耳を貸さない。魚たちは毒に悶え苦しみ、水面に浮かび上がる---この舞踊劇は昔から伝わる民話を題材に、自然を守ろうとする現代的なテーマを訴えている。
 日本の有名な舞踊家である花柳美香衛氏と花柳琢兵衛氏が踊り、中国戯曲学院付属中等戯曲学校の女子生徒が群舞を受け持った。両国芸術家たちの息のあった舞台は精彩を放ち、観客は好感の微笑と会心の拍手を送った。
 今回の演劇交流は、日本側の話劇人社と中国側の中央戯劇学院の共催になるもので、中国文化部が後援した。この公演は明年東京で発表される。

 

戯劇電影報 1995年 11月10日
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